発達障害

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発 達 障 害

発達障害は、先天的な脳の機能障害のために出生後比較的早い時期に出現します。
発達障害の種類としては自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害、学習障害等があります。

自閉症

*人とのコミュニケーションが苦手です(言語の発達に遅れが見られます)。
*社会性の発達につまずきがあります(その場にふさわしくないことを言ってしまう)。
*想像力につまずきがあります(興味の範囲が限定的)。
*物事の順序や決まりにこだわりがあり、それを変更するのが困難です。
*常同行動(体を絶えずをゆすったり、手をヒラヒラさせる等)を取る人もいます。
対応・配慮

  • 話す言葉は短く、穏やかな態度で話してください。
  • 言葉で聞くよりも目で見て理解するのが得意な人が多いので、絵や写真等を使って説明してもらうと理解しやすいことがあります。

アスペルガー症候群

*基本的には自閉症と同じですが、知的な遅れは見られません。
*その場に適した行動を取るのが苦手なことがあります(空気が読めない)。
*興味のある事に関する知識は豊富であり、長時間でも集中することができます。
*言葉の比喩を理解するのが苦手で、字義通りに理解したりします(困難な事態を「骨が折れる」と表現しますが、それを文字通り「骨折した」と理解する)。

対応・配慮

    <自閉症と同じ>

  • 話す言葉は短く、穏やかな態度で話してください。
  • 言葉で聞くよりも目で見て理解するのが得意な人が多いので、絵や写真等を使って説明してもらうと理解しやすいことがあります。

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

*注意を集中することが難しく、不注意なミスが多い(よく忘れ物をしたり同じミスを繰り返す)。
*いつも体を動かしたり落ち着きがないことが多いです。
*衝動的に行動することがあります(思いついたらすぐ行動に移す)。
対応・配慮

  • 指示したことができた時には、褒めてあげてください。
  • その人の才能を見つけ、サポートして才能を伸ばすよう支援してください。
  • 予定の変更は最小限にして、予測可能で安全な環境を整えてください。

学習障害(LD)

*全般的な知的遅れはありません。
*読む、書く、計算する、推論する等特定の分野が苦手です。
*本を読ませてもたどたどしく、内容を理解するのも困難です。
*文字を書き写すのが困難です(反転した文字になったりする)。
*数字の大小や数の概念を理解するのが困難です。
対応・配慮

  • 文章は少しづつ、ゆっくり読んでください。
  • 文字を書く場合は「なぞり書き」から練習し、大きさも決まった範囲に収まるよう練習させてください。
  • 計算する場合は、ゆっくり丁寧に解かせる。また答えだけでなくプロセスも教えてください。