知的障害

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知 的 障 害

知的障害は脳の機能の生まれながらの障害により、認知能力(理解、判断、思考、記憶、知覚等)が全般的に同世代の人たちに比較して遅れている状態です。その障害は出生後比較的に早い時期から見られることが多いのが普通です。
障害の程度は、知能指数検査等の検査を基にして軽度、中度、重度および最重度の4種類に区分されます。しかし、その区分は大まかなものであり一人ひとりが少しずつ違っており、十人十色と言えます。その個人に合わせた支援が必要ですが、概ね次のような特徴があります。

*物事を理解するのに時間がかかります。
*複雑なことを理解するのが苦手です。
*2つのことを並行して行うのが苦手です。
*自分の言いたいことを話したり、他の人の言っていることを充分理解するのが苦手です。
*その場に適した臨機応変な行動を取ることが不得手です。
*抽象的なこと、曖昧な表現を理解するのが苦手です。
*行方不明になることが多いです。
*不審者と間違えられます。
*感情が過敏な人がいます。
*やっていけないことの判断が難しいです。
*特定のことに目を奪われ、同じことを繰り返します。
*場の雰囲気が読めません。
*食事、着脱衣、用便及び洗面などの日常生活の介助が必要な方がいます。
対応・配慮

  • なるべく簡単に、短く、明瞭な言葉で話してください。
  • 抽象的な表現を避け、具体的な表現をしましょう。
  • ゆっくりした口調で穏やかに話しかけてください。
  • 言葉で聞くよりも目で見て理解するのが得意な人が多いので、絵や写真等を使って説明してもらうと理解しやすいことがあります。