肢体不自由

LINEで送る
Pocket

肢体不自由(重複障害もあります)

肢体不自由とは四肢(手や足)又は、体幹(胴体)や顔に何らかの障害がある事をさします。

人により、障害の部位、不自由の程度、原因はきわめて多彩、右手・右半身だけ、あるいは両足、さらには全身の運動・動作が不自由という場合もあります。体の片側がマヒしているため、バランスが悪く常に転倒の危険性がある方、全身に障害があるため、姿勢の保持が困難な方もいます。

障害の状況で、普段の生活にあまり影響の無い人から全身に障害がある為、姿勢の保持が困難な人もいます。松葉杖・車いすを必要とし、さらに電動車いす使用の方に加えて多くの活動に介助を必要とする人、マヒの程度により会話をする事が難しい人まで個人差が著しいです。

手の不自由な人

*手を使う作業や手指の細かい作業が困難です。
*ポケットに物を出し入れたり、荷物を上げ下ろしするのが困難です。
対応・態度

  • 食事の際に、箸よりもスプーンやフォークを望む場合がありますので配慮してください。
  • 文字を書いたりお金の扱いなどの細かな手先の作業は難しい面があるので配慮してください。

足の不自由な人

*高低差の大きい段差や斜面での移動が困難です
*立ち上がったり、座ったりすることが困難です
*杖使用の人は
・狭いところでの移動が困難
・杖が滑りやすい床面(路面)や、ひっかかりやすい床面(路面)は危険です。
対応・態度

  • 足が不安定なため、体のバランスを取るのに苦労しています。突然肩などをたたかないようにしてください。
  • 歩くスペースは、相手に合わせてください。
  • バスは電車などの乗り物に、乗り降りする人を見かけたら、運転手さんに一声かけたり、安全な乗車のサポートをしてください。
  • 杖を使っている場合は杖を持っていない腕に介助者の腕を出して支えるようにしましょう。障害により腕を触られると痛い場合がありますので介助者の腕を本人の脇の下に入れて支えてください。
  • 杖を使っている人でベルトを引き上げて欲しい人もいます。サポートしてください。

車椅子を使用している人

*段差や隙間、斜面、砂利道、毛足の長い絨毯の上などは移動が困難です。
*狭い空間では操作や回転が困難です。
*手の届く範囲が限られるます。
*障害の種類・程度によって車椅子の種類も異なりますし、サポートの内容も違ってきます。下半身が不自由でも両手が自由な人は自分で操作できます。片手や両手に麻痺があって介助者が必要な人、電動車椅子を使用している人と様々です。
対応・態度

  • 車椅子は、それを使う人の足です。体の一部であると認識し、最低限のエチケットを守ってサポートしてください。
  • 車椅子に乗っているからといって、何から何まで介助が必要なわけではありませんので、何をしてほしいか聞いてください。その時の体調や道路などの環境によってサポートの内容も違ってきますので、その場に合った配慮をしてください。
  • 常に前方の安全を確認し、段差を超える時や、方向を変える時は、その都度本人に声かけをし、動きをあらかじめ伝えます。
  • 本人の手や足が車いすの外側に出ていると危険です。特に感覚のない足先が足置きか落ちていると、骨折などの事故につながりますので注意してください。
  • 話をする時は、上から目線でなく、眼の高さまでかがみ本人の顔を見て話をしてください。本人の言葉が聞き取りづらいあるいは理解出来ない時は聞き直してください。

関係するシンボルマーク

国際シンボルマーク
障害者のための国際シンボルマーク「障害者が利用できる建築物や公共交通機関であることを示す世界共通のマーク」です。特に車椅子を利用する障害を限定し、使用されるものではありません。