内部障害

内 部 障 害

内部障害には、7つの障害があります。
内部障害の共通の悩みは、外見からは障害があることがわかってもらえない、いわゆる「見えない障害」という点です。
そのために周囲の理解が得られにくく、電車やバスの優先席に座っていても、マナーを守っていないように見られて嫌な思いをすることがあります。

心臓機能障害

*全身に必要な血液を送り出すポンプの役割を果たす心臓の機能が、いろいろな病気により低下してしまい、日常生活に支障をきたしています。
対応・配慮

  • 対応者が風邪を引いている時は移さないように配慮しましょう。体力低下の為に感染しやすいので気を付けてください。
  • 重い物を代わって持つなど、手伝ってください。階段はなるべく避け、エレベーター・エスカレーターを勧めましょう。
  • 心臓機能障害の方には心臓に刺激を与えて脈拍を正常に調整するペースメーカーを埋め込んでいる方が居ます。携帯電話の電波は、ペースメーカーに影響を及ぼす危険がありますので、人混みや電車の優先席付近では電源を切ってください。

腎臓機能障害

*いろいろな病気により、腎臓の働きが低下または機能しなくなり、身体にとって有害な老廃物や水分を排泄できなくなり不必要或いは有害な物質が身体に蓄積する状態です。
*その為、人工透析を行い、腕の血管(シャント)から血液を機械に通して老廃物・水分を取り除くことが必要です。

対応・配慮

  • 対応者は風邪を引いている時は移さないように配慮しましょう。免疫力が弱くなっており、風邪を引きやすいので気を付けてください。
  • 職場、友人などの周囲の方は、腎臓病患者は人工透析を週3回、3時間から4時間の治療の為に通院しなければならないことをご理解ください。
  • 文字を読んだり書いたりする場合に、視力に問題がないか、確認しましょう。腎性網膜症、糖尿病性網膜症などにより視力が低下している方がいます。

呼吸器機能障害

*いろいろな病気により、肺の機能が低下して、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかずに酸素が不足する状態の方をいいます。
対応・配慮

  • 対応者は風邪を引いている時は移さないように配慮しましょう。風邪が原因で呼吸器の症状がさらに重くなり気管支炎や肺炎を起こす危険があります。
  • 椅子を勧め、楽な姿勢でゆっくり話をしてもらい、長時間にならないようにしましょう。呼吸器機能障害のある方は慢性的呼吸困難、息切れ、咳などがあり苦しい状態にあります。

膀胱・直腸機能障害

*尿をためる膀胱、便をためる直腸がいろいろな病気の為に機能低下または機能を失った状態の方です。
*その為に、排泄物を対外に排泄する為にの人工肛門・人工膀胱を造設する方もいます。これらの方をオストメイトといいます。
*オストメイトの方は便意や尿意を我慢することが出来ない為に、便や尿を溜めておく袋(パウチ)を腹部に装着しています。そのパウチに溜まった排泄物を捨てる必要があります。
対応・配慮

  • プライバシーには充分配慮して、原因疾患などは聞かないようにしましょう。排泄機能障害なので恥ずかしい思いをさせないようにしてください。
  • ゆとりのある広めの洋式トイレに案内しましょう。設置してある場合は、オストメイト対応トイレに案内してください。

膀胱・直腸機能障害に関するマーク

オストメイトマーク
オストメイトマーク人工肛門・人工膀胱を造設している人(オストメイト)のための設備があることを表しています。

オストメイトの公衆浴場における入浴について理解を促すためのパンフレットについて

*オストメイトの方が入浴される際には、ストーマ装具を装着した状態で入浴しています。
*衛生的に管理されたストーマ装具を適切に装着した状態で入浴することは、公衆浴場法第5条に規定される、「浴そう内を著しく不潔にし、その他公衆衛生に害を及ぼすおそれのある行為」には当たらず、経営者が制止しなければならない行為ではありません。
*市民、公衆浴場等を経営する皆様におかれましては、オストメイト及びオストメイトの公衆浴場入浴について正しくご理解いただき、適切なご対応をお願いします。

オストメイトの皆様へ

小腸機能障害

*いろいろな原因によって、小腸が広い範囲に切除された場合と、小腸の病気によって働きが不十分で消化吸収が妨げられ、通常の経口摂取で栄養維持が困難な状態の方をいいます。
*食事の制限があったり、全く食べられなかったりします。栄養の補給として鼻から胃や十二指腸までチューブを通したり、直接お腹から胃へチューブを通し、その管を使って栄養補給をします。
対応・配慮

  • 対応者は風邪を引いている時は移さないように配慮しましょう。治療の為にステロイドは免疫抑制剤を使っていることもあり感染に注意する必要があります。
  • 栄養補給の為に必要な時間に配慮しましょう。栄養補給などの為に、決まった時間に注入しなければなりません。

ヒト免疫不全ウィルス(HIV)による免疫機能障害

*このウィルスは、発病するとリンパ球を破壊し、免疫機能を低下させ、発熱、下痢、体重減少、全身倦怠感などが現れます。
*特定の病状が現れたときエイズ発症となります。
*免疫機能が低下するとさまざまな感染症等が起こりやすくなります。

対応・配慮

  • 対応者は風邪を引いている時は移さないように配慮しましょう。
  • プライバシーには充分注意しましょう。特に感染原因は聞かないようにしましょう。個人情報が他に漏れないような配慮してあげてください。
  • HIV感染者・エイズ患者がけがをして出血した場合は、直接血液に触れないようにしましょう。

肝臓機能障害

*いろいろな原因によって肝臓の機能が低下した状態の方です。
*肝臓の機能が低下すると倦怠感、黄疸、浮腫(むくみ)、出血傾向(あざができやすい)、食堂・胃の静脈瘤破裂による吐血、意識障害などが生じやすくなります。
対応・配慮

  • 毎日の食事管理が大切です。過食、特にタンパク質の取りすぎは意識障がいを引き起す要因となります。塩分を取りすぎるとむくみを増幅させます。従って、アルコールや症状を増幅させる食べ物を無理に勧めないでください。
  • 対応者が風邪を引いている時は出来るだけ接触を避けましょう。
  • 吐血や意識障がいを起した時には、静かに側臥位(右または左を下にして寝た状態)をとり、血液がのどに詰まらないように注意して出来るだけ早く救急車を手配して医療機関を受診してください。

肝臓機能障害に関するマーク

ハート・プラス マーク
ハート・プラス マーク「身体内部(心臓、呼吸器、腎臓、膀胱・直腸、小腸、肝臓、免疫機能)に障害のある人を表します。